乳歯から永久歯への生え変わり

 

子どもの歯は小さく、大人になるにつれて成長していきます。乳歯は小さなアゴに生えるために、数も永久歯より12本も少なく20本です。

乳歯は永久歯より小さく、厚さも薄いため、虫歯になればすぐに神経が侵されてしまいます。乳歯と永久歯の交代がスムーズに行われるには、永久歯の萌出に伴い乳歯の歯根が吸収され、適切な時期に抜けて永久歯が生えてくることが大切です。

虫歯などで早く乳歯が抜けてしまうと、永久歯の歯並びが悪くなることがあります。「どうせ生え変わってしまうから」と思っていると大変です。しっかり予防をして、適切な時期まで乳歯を大事にしましょう！

 

 

虫歯になりやすい時期を知ろう～ライフステージと虫歯リスクの関係～

 

年齢による、口腔内と生活環境の変化によって虫歯のリスクが変動します。各ライフステージにおけるリスクを知って虫歯の予防を心掛けましょう！

 

　乳児期（生後６か月頃まで）

　◎乳歯が生え始める　◎離乳食が始まる　◎未成熟なエナメル質の歯　◎唾液腺の未発達

 

　幼年期（３歳頃）

　◎乳歯が生えそろう　◎親の唾液から虫歯が感染しやすい　◎親と同じものを食べ始める　

⇒お子さんの虫歯予防にはシーラントやフッ素添付が効果的です。

 

　学童期（６～１０歳頃）

　◎永久歯が生え始める　◎乳歯と永久歯が混在した凹凸の歯並び　

　◎自分で歯みがきするようにな　る◎親の仕上げ磨きがなくなる

 

　思春期（１２～１８歳頃）

　◎永久歯が生えそろう　◎お小遣いで買い食いできる　◎部活でスポーツドリンクを頻繁に飲む

　◎成長ホルモンの変化で歯肉炎が増える

⇒生活環境や食生活の変化で虫歯になる確率が高くなる！！

 

　成人期 ・妊娠期（２０～５０歳頃）

　◎歯質が成熟する　◎働き盛りで歯科に通う時間がない

　◎歯肉炎の原因となるタバコやお酒がOKになる　◎治療した歯が再び虫歯になりやすい　

　◎唾液PH・内分泌機能の低下（妊娠期）

　

　高齢期（６０歳以上）

　◎歯質の衰えが見られる　◎歯肉がやせて歯の根が見える　◎生活習慣病が増える

　◎唾液分泌量・そしゃく機能の低下

⇒これまでの生活習慣や歯のケア不足で、歯の喪失率が高くなる！

 

　虫歯や歯周病を未然に防ぐために、定期健診を！！

子供の仕上げ磨きはいつまで？？

 

お子様は小学校に上がっても一人では十分に歯の汚れを落とすことができないことから、親御様の仕上げ磨きが必要になります。
眠気をこらえながら仕上げ磨きをされている親御様も中にはいらっしゃるでしょう。
この仕上げ磨き、いつまでするのか気になるところです。
歯科医師によって、小学校低学年まで、9歳頃まで、小学校卒業までなどその期限は異なります。
ですが、歯医者さんの多くは10歳から12歳になるまで仕上げ磨きをするよう推奨しているようです。
成長するにつれて照れが生じて嫌がるお子様もいらっしゃるかもしれませんが、その後の長い永久歯の健康のためにも必要なことだと理解してもらいましょう。
また、親御様にとっても毎晩の仕上げ磨きが負担になることもあると思いますが、お子様が虫歯で悩むことがないようにするためにも欠かせない手段だと考えて、ぜひ継続いただければと思います。